新しいコンセプトのヴァポライザーが台湾で発売されました。
台湾製で、CCSL (Classic Camp Stoves and lanterns)、
ブランド名PHIL CAPTAIN。台湾で飛行機のパイロットをしているPHILさんが作ったものです。

【製品の特徴】
・ロッドの部分にアブソーバーを取り付けることで、ニップル（JET）にかかる負荷を減らして長持ちさせる構造になっています。
・ニップルのすぐ下に銅でできた流動管があります。高温の銅が効率良く燃料を気化し、カーボンの付着を減らす狙いです。
・最大のメリットは、流動管に付着したカーボンを、簡単に取り除くことができる点です。
・発売当初のモデルはプライヤー等で分解する仕様でしたが、本体を傷つけたり挟んではいけない場所を挟む間違いを防ぐために、ヴァポライザーの中央部にモンキーレンチで挟めるように改良をお願いしました。
※こちらのヴァポライザー本体は、純正品同様に鉄でできています。ですから、点灯後は焼き色が入ります。

【分解清掃動画】
https://youtu.be/rnW9TKoaiuU


【注意点】
・ランタンは使い方を誤ると、重大な事故につながる恐れがあります。しっかりと構造を理解した上で、自己責任でお使いください。
・他のヴァポライザーも同様ですが、本体をプライヤーで挟み込む場所が悪いと、ネジの部分などに歪みができる場合があります。最悪の場合は、ネジが噛み合った場所から燃料が漏れ出る可能性も。
・アブソーバーのスプリングには、触れないようにしてください。ちょうど良い
１枚目の写真が、お送りする全てとなります。下の小さな部品が、銅の流動管を外すための工具です。掃除の場合に必要となります。
２枚目の写真は、分解したところです。①がアブソーバー、②が銅の流動管です。②と書いた付箋の下にある工具で、流動管を外します。※この写真は、当初のプライヤーで挟むタイプですが、お送りするのは1枚目のタイプです。
３枚目と４枚目の写真は、実際に私のランタンに取り付けたところです。
５枚目と６枚目の写真は、このヴァポライザーの構造を分かりやすく表したものです。
７枚目以降は、掃除の仕方です。
ロッドはニードルを傷つけないように、目の細かい紙やすりでカーボンを取り除きます。
カーボンの付着した銅の流動管は、トーチで熱し、それを水の中につけると、簡単にカーボンがとれます。
※台湾のユーザーで、銅の流動管を強くしめすぎて、スリットが捻れてしまう事例が発生しました。
強くしめる必要がありません。軽く固定する程度ですので、ご注意下さい。

ご質問には丁寧にお応えしたいと思いますので、お気軽にコメントください。ネット通販では、あまり詳しく書かれていませんので、私が使っていて感じる範囲でお答えします。
また、この製品を作られている方とよく連絡をとっていますので、私がすぐに答えられないことは、問い合わせをします。
・ゴムのワッシャーは、純正や自作の物より柔らかいので、締めすぎにはご注意下さい。
・アブソーバーのスプリングには、触れないようにしてください。ちょうど良い・ニップルとニードルのお取り寄せも可能です。ただし、ニップルは鉄でできていますので、真鍮のような交換の必要はほぼないそうです。