鉱物名：閃亜鉛鉱
産 地：岐阜県 飛騨市 神岡町 神岡鉱山 栃洞坑
サイズ：約15.5cm×約10.5cm×約5cm 重量615g
特 徴：神岡鉱山は、地質的に飛騨帯中央岩体の西部に位置しています。付近の地質は、黒雲母片麻岩・角閃石片麻岩・マイロナイト・晶質石灰岩などからなる飛騨変成岩類、船津期(170～180Ma)の花崗岩類とこれに伴って生成されたと考えられる混成岩類(ミグマタイト・変塩基性岩等)，手取層群(ジュラ紀後期～ 白亜紀前期)，白亜紀後期貫入の酸性岩類および新第三紀の貫入と考えられる岩脈類から構成されています。鉱床は飛騨変成岩中の晶質石灰岩を交代したスカルン鉱床であり、南から栃洞・円山・茂住の三つの鉱床群から構成されています。その生成期については多くの説があり、少なくとも鉱床形成について最終的な影響を及ぼした火成岩は白亜紀後期貫入岩類と考えられています。本品は、栃洞坑から採取された水晶と共生する閃亜鉛鉱（べっ甲亜鉛）の大型標本です。裏面もほぼ全体に水晶が晶出しており閃亜鉛鉱を幾つか伴っています。10年以上前の購入品ですが標本整理のため出品いたします。産地を記したラベル付きです。

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