製品： バンダイ HG MECHANICSシリーズサイズ： 約1/550スケール(推定)
使用頻度：2022.03/06完成
0083のヴァルヴァロです。 いまどきこんな製品が手元ににとってあったのかと驚いたくらいのシロモノでございます。 過去に制作経験も一度しかなかったくらいなので、色味を若干アレンジしてこのように仕上げてみました。劇中でケリィが大暴れした機体もレッド系の外見でしたが、外ヅラがほとんど真っ赤で塗装ノウハウ的な芸がないので、ブラック部のパネル面を追加するなどの配色アレンジ。基本色のレッドもより紅に寄せ、クローアームの蛇腹装甲もフレーム色と分けてブラック外装化。 ほとんどジョニーライデン機同然のカラーリングとなりました。モビルアーマーなのでもともと関節可動部などほとんどなく大がかりな改造などはないのですが、広い面が多いゆえにパーツ内側からの成形ヒケの歪みが目立つためキレイな曲面を作ろうと面出しペーパーがけを多めにおこなってあります。附属品のガンダム一号機&二号機も作成済み。ヴァルヴァロ本体と同スケールのようなのでさすがに細部で筆塗りを使用しています。
キット構成への工作点広い面を中心に成形ヒケの歪み潰し。 内側の接続ピン受け軸などが丸く落ち窪んだりしているので平面になるよう各所でペーパーがけ。モノアイをHアイズによるクリアーレンズ化。 1/144ザクなどとは比較にならないほど小さいディテールです。頭部にあたる面がそのまま機体に沈んでモノアイレール部を完全に内蔵し見えなくなってしまう構造まであり、もともとレンズひとつ付け足しただけでも干渉するほどに空間もないので、モノアイレール部の前面先端側をレンズ(1mm径)ひとつぶん入るよう加工しました。頭部装甲両脇にドリル開口による３連穴モールドを追加。機体の左右の主翼構造体の後端にある垂直尾翼のような箇所の後面にマルイチ形状のパーツを追加。 もともとなにかしらの円形モールドができるとおぼしき平面があるのですが、金型からランナーを抜く過程で再現させづらい箇所にあるためかひどく曖昧なものなのでわかりやすくパーツを追加してあります。機体中央部の下部にあるメカ露出モールドを「あとハメ工作」。 単純に塗装利便性追求の工作です。完成してしまえば外見では何も変わりません。機体の前方先端部を削り出し鋭利化。 クサビ状に尖っている外観ではありますが、局所部位で観察するとかなり丸みがあるので、左右面を薄くして中央線を尖らせていくように、モノアイの正面の直線を浮き立たせる削り込みをおこなってあります。また、噴射口とおぼしき穴モールドが多いので、そういったモールドを彫り出したりしながらのメッキビーズノズル追加工作もおこなってあります。
全体の基本的な製作は 各部接着を経ての合わせ目処理＆パーティングライン処理・サーフェーサー・ガイアカラーによる塗装（つや消しコート含む）。 ガンプラを完成製作させるスタンダードな工程でおこなっています。 スミ入れはタミヤのエナメル塗料流し込み。色はブラウン系を多用しています。 スミ入れ塗料が定着しにくい形状の部分などには0.05mmマーカーでのふき取り手法も使用しています。

塗装パターンはレッド主体でのブラックパネル追加パターン。 指定色が朱色でイヤにふんわりして見えるので多少凶悪にみえる色あいを意図したものです。 クローアームの伸縮部は指定色が蛇腹構造ごとグレー塗りつぶしになっていて雑に見えるので外装をブラック、インナーのメカフレームをガンメタでのマスキング塗装。機関露出部やその他フレーム部などにはグリーン寄りのガンメタルを使用。メインバーニアノズルの内径にはブルー系のメタル塗装。付属のガンダム二体はすべてのパーツを一度それぞれのホワイトで塗装したのちにブルーやレッドやガンメタ部を筆塗り塗装。ヴァルヴァロ本体と異なりパーツの素材がグニャグニャ曲がるビニール素材ゆえにマスキング素材が塗装をすべて引きはがしてしまうので、最小限の色を後から手でのせてゆく手法で塗装しています。
以下、カラーガイド(※比率の%は曖昧な感覚的数値です)レッド部 ブライトレッド90% サンシャインイエロー10% シャドー部にはミディアムブルーで暗く濁らせたものを使用ブラック部 ブラック80% ホワイト20% ガンメタル部 シルバー60% 純色グリーン20% ブラック20%GP01のホワイト ホワイト90% ミディアムブルー5% ウルトラブルー5%GP02のホワイト ホワイト90% ミディアムブルー5% エメラルドグリーン5%GP01ブルー部 ウルトラブルー80% ウィリアムブルー１４ 20%GP02ブルー部 コバルトブルー90% ブラック10%
細部のマーキング類は主にハイキューパーツ製。RBコーションデカールを主体に使用。 右側面のナンバリング「06」はTRデカール。主翼部外縁や装甲のパネル境界にはGMのラインデカールの幾何学模様も使用してみています。頭部(?)上面と左翼部上面のジオン公国章(イエロー)はバンダイ製水転写デカール。自作品の水転写デカールも使用。 クリアデカールにレーザープリンターで印刷したもので水ににじむ心配なく使用できるものです。 定着には強めな軟化剤(ハードタイプ)を使用しています。1 ナンバリング「06」。 使用箇所は左翼の上面。 もともと市販品のデザインですが製品版が流通しておらず絶版本体以外の付属品は
腕部伸縮アタッチメント(左右)ヴァルヴァロ固定用ベーススタンドガンダムGP01Fb ヴァルヴァロと同スケール。 ベース部は股間ブロックと一体型ですガンダムGP02A ヴァルヴァロと同スケール。 ベース部は股間ブロックと一体型です組立説明書
以上です。1/144で製品化しづらいような大型機体をリーズナブルにカバーするマイナーなシリーズゆえに0083のデンドロ等の数種しか商品化されていませんが、の旧キットにしかないモビルアーマー等をこんなふうに作り起こしてもらいたいものです。モビルアーマーを手元に増やしてみたいご趣味の方々にこそどうぞ。 どうぞ品定めくださいませ。