1948-1957年ドイツ製 パイステ製シンバルの最初期モデルPaiste Stambul 16インチ ハイハット 1464g&1465g オリジナルペア！
戦後エストニアからドイツに移転したパイステが19４８年から1957年まで製造していたパイステ・シンバルの最初期モデル"Stambul（スタンブール）"を出品いたします。重量は一方が1464g、もう一方がまた1465gとほぼ同じ（キッチンはかり仕様）。エッジ部の厚みはほぼ均等に1.3mです。キーホールもなくヒビ、割れもない大変貴重な優良コンディションです。パイステの歴史の中でも最も古いモデルの一つです。ボンゾサウンドのファンのドラマーからコレクターまで、多くの方におすすめの隠れた名品です。
パイステは1957年にCuSn20を使用した"Super Formula 602"を発表するまで、全てのラインをNS12というニッケルシルバーで製造しています。最初期のものにはエンボスのロゴがあしらわれていますがドイツ期のものは製造地の刻印がありません。Stambulモデルで製造地が刻印されるのは1957年にスイスに移転して以降のようです。ニッケルシルバーは当時多くのメーカーが採用していたスタンダードな素材ですが特に50年代のヴィンテージシンバルはエッジが荒れているもの、ハイハットはあわせたときに綺麗に閉じないものなどが散見されます。が、パイステの製品は最初期のものから品質が他と一段違うという印象を受けます。この個体もエッジもまだ綺麗に整っていて、クローズも問題ありません。また重量も上下でほぼ同じものがコンビされています（ピッチは異なります）。
素早い反応、明瞭なアタック、クリアでシルキーな高域、綺麗な減衰。最初期のモデルですが現在のパイステ製シンバルの特徴がハッキリと聞き取れます。50年代から60年代にかけてパイステは現行のモデルに繋がる様々な名機を生み出していますが全てはこのニッケルシルバーのスタンブールから始まっています。これが改良されCuSn20が使用されて602系に、そしてCuSn8を使用したジャイアントビートが作られます。最初期のスタンブールの音色は602系よりもジャイアントビートにより強く残されていると感じます。特にこの個体は非常に貴重な16インチのハイハットです。ニッケルシルバーのシンバルは品質の低いものは耳障りな高域を出すことがありますが、パイステのものは高品質です。クリアですがとてもスムーズな耳障りです。また反応も良くドライなサウンドでサイズから来る妙な重たさを感じさせません。それこそボンゾの様なクラシックなドラムサウンド、近年流行している新ジャズアプローチ、それからエレクトロニクスとの組み合わせなど、様々な状況でしっかりとした存在感を放つ楽器ではないでしょうか。
最初期のスタンブール、特にこのサイズのハイハットは極めて貴重です。また、ヨーロッパからの品物は今後さらに価格が高騰することが予想されます。関心がある方はぜひお早めにご検討くださることをおすすめいたします。
また、当方他にもTELEFUNKEN、Isophon、SABAなど、1960年代の品物を中心にドイツ・オーストリア地域で製造された優れた音響機器を厳選して出品しております。関心のある方は是非したのリンクから他の出品物もご覧ください；https://auctions..co.jp/seller/masayahijikata
発送について
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落札者様へ
出品物は Paiste Stambul HiHat 16インチ ライドシンバル のみとなります。写真に写っている備品等は出品物に含まれませんのでご了承ください。