こちらで購入しましたが、考えが変わったため手放します。以下その時の説明です。よろしくお願いします。


テクニクススピーカーシステムSB-F1です。有名な製品なので仕様等はネット情報等を参照してください。
1年程前に当オークションで入手し以下の項目に手を加えていますので「ジャンク品」とご認識ねがいます。但し正常に動作し大変バランスの良い音で鳴っております。
【手を加えた項目】
①ネットワークの電解コンデンサー1.5マイクロファラッド1個（使用されていたのはこれだけです。）を新品のDayton Audio のフィルムコンデンサーに交換しました。静電容量は同じ1.5マイクロファラッドです。このフィルムコンデンサーはサイズが大きいの配線基板に収まらず、やむなく配線基板裏側からハンダ止めしています（5・6番目の写真）。ハンダ止めはしっかりとできていますが元通りキャビネットに固定できないのでそのまま宙に浮かす格好となっています（8番目の写真）。少し気にはなりますが吸音材がふわっと充填されているのでそれに挟まれて動き回ることはなく支障はありません。（9番目の写真）基板を固定していたネジ8個は添付いたします。
②過大入力をカットするサーマルリレー配線をバイパスしダイレクト接続としています(〇枚目の写真)。白のコードを切断しハンダで接続し赤い絶縁テープで被膜しました。(5番目の写真）
③ユニットをカバーしているパンチングネットとキャビネットの間にあったスポンジ製のパッキングは経年でボロボロでしたのできれいに除去し代替のものは設置していません。
④ウーファーのエッジは軟質発砲ウレタン製で片方に小さな亀裂がありました。また経年によるかなりのヘタリが見受けられました。亀裂は軟質セメダイン（固化してもやわらかくなる）で修復しその上からファンテックの水性ラバーを数回重ね塗りしています（7番目の写真、右側左上のかさぶたのような部分）。対処後明らかに低温が引き締まりました。エッジの亀裂は周囲に全くダメージが見受けられなかったので経年による自然亀裂と思います。
⑤ウーファーコーンのほこり、キャビネットやパンチングネットは分解時にきれいに清掃しました。

昔欲しかった小型スピーカーをオークションで入手後修理し音を改善して悦に入るのを趣味としています。これまでVictor SX-500、テクニクスSB-F1(これです),F3、テクニクスSB-100、テクニクスSB-X01、DENON SC-E232の古い電解コンデンサや抵抗器を仕様は変えずに交換したりエッジを修理してきました。個人的にはみな成功し満足してきたものです。発売から概ね20-30年経過したスピーカーの電解コンデンサーは電解液が蒸発していますので、交換しないと正しく動作しません。本機も落札時はひどい音で明らかにクロスやインピーダンスが変動して高音・低音ともよく聞こえずただただうるさく汚い音でした。とても鑑賞に耐えられるものではありませんでした。修理後音は劇的に改善しました。まさに劇的ビフォーアフターです。
発売当初の音は判りませんが、SB-F1の場合、ツィータのホーン効果が特に大きく感じられ、能率
は低いながらも中高音が前に出てくる感と音の拡がり感は素晴らしいです。

大変名残惜しいのですが小型スピーカーの置き場所がなくなってきましたのでやむなく手放すこととしました。
外見はご覧の通りで小傷やくすみがあり経年を感じますが許容範囲かと思います。記載の通り良い以上ご納得のうえ、よろしくお願いいたします。