隕石(パラサイト)のSeymchan 181ｇ(70×43×10ｍｍ)を出品致します。Seymchanは、1967年にRussiaのMagadan地方で発見されました。1967年に発見されたのは312ｋｇ、2004年に30ｋｇ、それ以降も同地方で発見されています。ただ、1967年に発見されたSeymchanは、オリビンを含んだパラサイトでしたが、2004年とそれ以降に発見されている物のほとんどは、鉄のみのオリビンを含まないものです。発見量は、現在では5000ｋｇ以上に達すると思われますが、大半は隕鉄でパラサイト部分の量は少ない傾向にあります。隕鉄部のみでも、化学処理を行うと見事なウイッドマン構造がみられます。本標本は、時間をかけてエッチング処理をしておりますので、より構造が浮き出て迫力のある標本に仕上げています。なお、Seymchanの特徴として、錆び難いということがあげられます。大半の隕鉄は、すぐに錆が生じ、パラサイトの場合は、鉄部分とオリビンの間に錆びが浸潤しますのでオリビンが脱落します。しかし、Seymchanの場合は、ほとんど錆ないため、そのままで室内に置いておくことができます。日本の湿潤な気候では、隕鉄を保存するのは大変ですが、その点ではいつまでも錆びて腐蝕することを気にしないで、直接手にとって見ることができる唯一の隕鉄といえます。錆対策が必要なのBrahinなどよりも、Seymchanの方がお薦めです。送付は、貴重品のためレターパックを予定しています。