イタリアのハンドメイドアンプメーカー Brunetti の059 というアンプです。名前のとおりマーシャル系の独立3Chの多機能アンプです。パワーアンプ部がEL84のクラスA 20Wと EL34のクラスA/B100Wを切り替えできる珍しいアンプです。2021年12月にLee Custom Amplifierさんで動作確認、真空管動作等を確認していただいております。
音の傾向としてはVHTのような飽和感がすくなく、とても分離のよいドライなマーシャル系です。VHTのウルトラリードほどドライではありません。PLEXIスイッチを入れるとミドルがつよくなり、飽和感が追加されジューシーな傾向になります。コンプ感のある現代的なハイゲインではないですが、ブースター受はよいのでハイゲインも十分対応できます。全チャンネルに効くPLEXIスイッチや2，3Cｈのトーンスタックを交換できる機能もあり音作りの幅は広いです。
1chはクリーンでとてもヘッドルームが広くペダルにも最適なクリーンです。ゲインに相当するPREを上げても歪むのではなくコンプ感が追加されていく感じです。PLEXIスイッチを入れるとマーシャル系のクリーンになりますが、基本は素直な鈴なり感（EL84だととくに）のあるクリーンだと思います。
２Ch,３Chはそれぞれクランチ、ディストーションのチャンネルです。ハイゲインにも対応できます。基本は歪ませても分離がよく各弦の音がぐちゃっとならない歪みで、5150のようなコンプ感があり弾きやすい感じではないです。ＲAＷというスイッチが各チャンネルにありますがゲインが6以降ではないと差が感じにくいですがRAW側にするとプレゼンス感が強調され抜けの良い音になります。

Automatic Loading Systemというシステムが導入されておりキャビやリアクティブロード等に接続しなくても使用できます。海外のフォーラムをみたらその熱で不具合がでた報告があったので動作確認時の1度しか使用しておりませんがその際は問題なく使用できました。その他は英字ですがマニュアルがhttp://www.brunetti.it/MANUALS/ENG/059%20-%20ENG.pdf にございますのでご確認ください。フットスイッチ、電源コード、アンプカバーが付属します。スピーカーケーブルは付属しません。ＭＩＤＩ関連のみ動作確認できておりませんが、その他の機能は確認しております。年代物でユーズド品ですので音が出ない以外はノークレームノーリターンでお願いします。