出品者は、50年あまり、キヤノンのレンジファインダーファンとして過ごしてきましたが、終活の時期となり、清掃・整備をしながら処分を進めています。底ぶた式のキヤノンでは、最終型のⅡD改型、ⅡS改型、ⅣSb改型を好んで集めていました。とくに、邪魔なシンクロレールがなく手のひらにやさしいⅡD改型が大好きでしたが、ボディ重量は、ⅣSb改型516ｇ、ⅡS改型515ｇに対して、ⅡD改型502gと、十数グラム軽いのです。出品物は、ⅡD改型ボディと、沈胴キヤノン50mm 1：3.5（純正ねじ込みフード付き）、50mmビューファインダーのセットです。外付けファインダーを組み合わせることで、ちょっと襟を正したメカニカルな魅力を強調しています。飾っておけば可愛く、操作すれば楽しく、持ち歩けばお洒落という、コンパクトなキヤノンのフィルムカメラを味わうのに最適なセットと思います。
【キヤノンⅡＤ改型ボディ】出品物のⅡＤ改型ボディのシリアルはNo228134、軍艦部や底ぶたの隅にメッキが劣化している部分がある（7枚目画像をご参照ください）のを除くと、すり傷も少なく、かなりきれいな【沈胴キヤノン50mm 1：3.5】コンパクトに収まるので人気のある沈胴標準レンズ、キヤノン50mm 1：3.5です。出品物のシリアルはNo.20193、回転ヘリコイドで、フィート目盛り、最小絞りは16です。鏡胴部のすり傷は少ないほうです。レンズの前後から覗くと、拭き傷やホコリなどが少し見えますが、この時代のものとしては、透明度は十分にあると思います。マウントアダプターを介してソニーNEXで試写しましたが、開放絞りからシャープで、絞るにつれて画質は向上します（見本画像は絞り5.6、100分の1秒、ほぼ最短距離です。10枚目画像をご参照ください）。純正ねじ込みフード（34mm径）は、ネジ山部が少々傷んで真ちゅうの地肌が目立つ【キヤノン50mmルミフィールドファインダーP】アルバダ式ブライトフレームが浮かび上がる等倍のビューファインダーです。パララックス補正はレバー式（フィート、メートル併記目盛り）のため、指先の感覚だけで補正が可能です。外付けの50mm用ファインダーを実際に使っている人を見たことはほとんどなく、オークションでも入手しにくい品なのですが、正確なフレーミングには必需品であると思います。出品物の外観には、キズやペイントのハゲがほんの少々ありますが、きれいなほうだと思います。純正革ケースが付属します。
※現状渡しです。テスト用フィルムを使ってフィルム送り・巻き戻しのチェックをしていますが、フィルムによる実写チェックまではしておりませんので、すべて現状渡しでお願いします（クレームはお受けできません）。申し訳ございませんが、領収書の発行はいたしません。