商品詳細 酒井勝軍の講演筆記『天子政治を高唱せよ』です。大正時代に初版が出たもので、普通選挙運動が盛んな時期に反対の主張をした酒井の面目躍如たる内容です。
本書は昭和11年の改訂版で、内容には変わりはありませんが、口絵に、初版当時は未知であった竹内文献の御神宝が加わっています。この改訂版の貴重なのは、寧ろ巻末の感謝録で、ここでは大量購入した支援者の名前が載っています。與語忠次郎、伊藤善弥、石戸義一、稲垣知剛、上原清二などのシンパや、実弟である山下正巳、角地藤太郎、更には松井甚一郎（錬石）、諏訪部一之輔などのユダヤ論議で登場する人物、注目すべきは、いつ頃に購入したのかは不明ですが、陸軍大将であった白川義則が50冊購入したということで名が挙げられていることでしょうか。白川は、昭和初期、後の陸軍大佐、安江仙弘をパレスチナ視察に出張させた人物とも言われています。この時、酒井も同行していることから、酒井の陸軍シンパと言えるかとも思います。
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