バウハウス一期生の中から頭角を現した巨匠マルセル・ラヨス・ブロイヤー(Marcel Lajos Breuer)が
1925年に「自転車のフレーム」に強くインスパイアされて製作したという代表作『ワシリーチェア』。
家具に対してはじめて工業系スチールパイプを用いた一品としてもたいへん有名で、デッサウの バウハウス・
キャンパス内にあった、画家ワシリー・カンディンスキーの住居に使用されていたこと に由来して、現在でも
「ワシリー・チェアー Wassily chair」の名で親しまれています。 スチールパイプと本革の織り成す
『色彩と隙間』のコントラストがデザイン上の大きな特長であるこの アームチェアは、ゆったりと大きめのサイズ・
後傾した深い座面奥行き・ゆるめの背座角度で構成され、 そのフォルムの美しさは、
パイプと黒革の隙間から見え隠れする背景や直線・曲線の絶妙なコンビ ネーションと一体となって、
この椅子全体を落ち着きと威厳に満ちた雰囲気に仕上げています。
今日の目からしても決して時代遅れの古くささを感じさせない個性あふれる傑作であるこの椅子は、
1965年以来、同氏と懇意にしているミラノのガヴィーナ社(Knoll社が買収)で未だに制作され、売り出 されています。
総革の美しい仕上がりや、スチールパイプの柔らかな湾曲ライン、独特のフォルムを持つブロイヤー
の傑作チェアの座り心地を是非ご堪能下さい。お薦めです！

コンディション：品の為、写真の様な傷、汚れがありますが、その他は大きなダメージはなく美品です。

サイズ横79センチ奥行き65センチ高さ72センチ座面高さ41センチです。



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